医者の手
結局
私の痛みの原因は不明で、現在小康状態
ひりひりと痛い
色んな病院が次々に分からない
紹介状でたらいまわし
この地区の病院の脳外科でトップの医者
病院長
耳毛の出た温かい雰囲気のおっちゃん
MRIの問題点で回されたけれど、私が「主訴は手足が痛い事です」
その豪放磊落の楽しい話しをする医者は
私の手を「そっと、両手で挟み」「熱があるね」
手のひらを見て「赤いね」「これは脳外科じゃなくて皮膚科だね」
私が「この病院の皮膚科は?」
院長「ありゃだめだ」ニコッと笑って
「早い方がいいよ、皮膚専門のところ」
軽く湿った柔らかい手
丁寧にそっと診察をしていた
いろんな病院をたらいまわしされたが、初めて「手当」された
安堵する心
それから激痛は徐々に緩まった
まだまだ痛いが工夫して暮らしている
日々人間の脳を手術する手
柔らかく
軽く湿った、温かな手
心から患者を見ようとしている手
MRIの脳は経過観察で予約
生きながらえるって、ゆっくり適当に暮らす事がコツだなあ